推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
02 声援
「リズウィン様ー! 頑張ってくださーい!!」
黄色い声がしんとしていた闘技場に響いて、前の席に座っている子たちの中には振り返りディミトリ・リズウィンに声援を送った私の顔を確認した人がちらほらと居た。
名前を呼ばれたあの人は彼の立場を思えば当たり前だけど、私の方を向いたりしなかった。
けど、それは別に驚くことでもない。
はあ……形の良い後頭部やすっきりとした後ろ姿も、尊い……私の推しis今日も最高。
黄色い声がしんとしていた闘技場に響いて、前の席に座っている子たちの中には振り返りディミトリ・リズウィンに声援を送った私の顔を確認した人がちらほらと居た。
名前を呼ばれたあの人は彼の立場を思えば当たり前だけど、私の方を向いたりしなかった。
けど、それは別に驚くことでもない。
はあ……形の良い後頭部やすっきりとした後ろ姿も、尊い……私の推しis今日も最高。