推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「うん……ごめん。一瞬だけ、胸が痛かっただけだから……心配しないでね」

 私は心配そうなヒューを安心させるように、微笑んだ。

 あの……彼と意識を共有することは、もしかしたら私の体に負担を掛けているのかもしれない。

 けど、それで良かった。もうすぐになくなってしまう私の命を使って、少しでもディミトリが助けられるんなら、それで良い。

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