推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「だって、何をしても素敵なことには変わりないし、どうしてそんな尊い存在なの……! 神様ご両親、ディミトリを生み出してくれてありがとうー! って、思っちゃうから仕方ないです」

「いや……うん。人生初だから、どう言って反応して良いのか、全くわからないけど……とりあえず、ありがとう?」

 私と話している間に鳴り出した予鈴に気がついたディミトリは困ったように微笑んでから、私に手を振って去って行った。


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