推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
11 こっちおいで
「こんなの……見て、楽しい?」
「とても!」
放課後のディミトリに訓練姿を間近で見たいと言った私に「別に良いけど」と、あっさり許可を出してくれた。
闇堕ちして邪悪なラスボスになっても、なんだかんだで世界を手に入れようと企む悪の集団でも多くの手下に慕われていた彼は、自分に厳しく周囲には寛大で簡潔に言うと、とても素敵な人なのである。
というか、彼を拾って結果的にラスボスにした黒幕の『研究者』が結局のところ、私に言わせると一番悪なんだよね。
ただ、彼は可哀想な立場にあったディミトリを洗脳して利用して、世界樹の力を手に入れたかっただけだから。
「ねえ。ディミトリ。エドケリ先生の魔法薬の授業って、近日中にある?」
「とても!」
放課後のディミトリに訓練姿を間近で見たいと言った私に「別に良いけど」と、あっさり許可を出してくれた。
闇堕ちして邪悪なラスボスになっても、なんだかんだで世界を手に入れようと企む悪の集団でも多くの手下に慕われていた彼は、自分に厳しく周囲には寛大で簡潔に言うと、とても素敵な人なのである。
というか、彼を拾って結果的にラスボスにした黒幕の『研究者』が結局のところ、私に言わせると一番悪なんだよね。
ただ、彼は可哀想な立場にあったディミトリを洗脳して利用して、世界樹の力を手に入れたかっただけだから。
「ねえ。ディミトリ。エドケリ先生の魔法薬の授業って、近日中にある?」