推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「……知っている。お前の話をして走り出した彼女は、今は意識をなくして昏睡状態だ。前にも同じようなことがあった。そして、お前……リズウィンが出るはずだった授業で、事故が起きて数人が怪我をした。おい。彼女に何があった?」

「事故が? ……シンシアの占いは、本当に当たるのか」

 ディミトリはヒューの話を呆然とした様子で呟き、そして私はディミトリにトラウマを植え付けられることから助けられたという安心感からか……彼の中にある意識が急に遠のいていくのを感じた。



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