推し過ぎた悲劇のラスボスと、同化しちゃった!
「……良いの。ヒュー。私の病気はもう仕方ないし、生きている間はずっと楽しく幸せでいたい!」

「シンシア……そんな事言わないでくれ。嫌だよ」

 あまり感情を見せないヒューは、私の前で初めて涙を見せた。

「ヒュー。泣かないで……ディミトリを助けることが出来て……無駄死にならないのが、救い。私の人生にも、意味があったと思えるもの」

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