育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました
海斗に妊娠を伝えてから1度も喜びの表情が見れておらず、つられて私も顔を顰めた。問い詰めた先の言葉があまりいいものではないような気がして、海斗のことをじっと見つめる。
「ねぇ、海斗。どうしてそんなこと聞くの?」
なにも言わない海斗を追い詰めるように、しびれを切らして同じ質問を繰り返す。
ゆっくりと口を開いた海斗は、やっぱりとんでもないことを口にした。
「ごめん……。その子の父親にはなれない」
その言葉に特に驚きもしなかったのは、予想が的中していたからといったところだろうか。
いきなりしゃがみ込んで土下座をしている海斗を見て『あぁ、なんてみっともないんだろう』と思ったことを今でもよく覚えている。
海斗が『父親になれない』と言った理由は、2年の月日が流れた今でもよく知らない。というより、敢えて知る必要もないと思ったから。
当時の海斗は転職してもなかなか続かず、職を転々としていた。
手に職があるわけでもない海斗の収入は一向に安定せず、自動車メーカーで事務職として勤めていた私の収入で賄っていたと言っても過言ではない。
フルタイム勤務とはいえ給料は少なく、毎月ギリギリの生活だった。
「ねぇ、海斗。どうしてそんなこと聞くの?」
なにも言わない海斗を追い詰めるように、しびれを切らして同じ質問を繰り返す。
ゆっくりと口を開いた海斗は、やっぱりとんでもないことを口にした。
「ごめん……。その子の父親にはなれない」
その言葉に特に驚きもしなかったのは、予想が的中していたからといったところだろうか。
いきなりしゃがみ込んで土下座をしている海斗を見て『あぁ、なんてみっともないんだろう』と思ったことを今でもよく覚えている。
海斗が『父親になれない』と言った理由は、2年の月日が流れた今でもよく知らない。というより、敢えて知る必要もないと思ったから。
当時の海斗は転職してもなかなか続かず、職を転々としていた。
手に職があるわけでもない海斗の収入は一向に安定せず、自動車メーカーで事務職として勤めていた私の収入で賄っていたと言っても過言ではない。
フルタイム勤務とはいえ給料は少なく、毎月ギリギリの生活だった。