育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました
「偉いね。ギプスカットも頑張ったご褒美に、妃織ちゃんにこれをあげよう」
そう言いながら山内先生が妃織に手渡したのは、「はらぺこイモムシのさんぽ」という絵本。私が子どものときから馴染みのあるこの絵本はシリーズ作品になっていて、妃織がとてもお気に入りのシリーズだった。
1番最初に私が妃織に読んであげた「イモムシのおひるね」という絵本もとても気に入っていて、毎日読んで欲しいとせがんでくるくらいだ。可愛いピンク色のリボンでラッピングされている絵本を山内先生から受け取ると、妃織はキラキラと瞳を輝かせて紐を解き、絵本を開き始めた。
「え……いいんですか?」
「構わない。長期入院で辛いだろうに、妃織ちゃんは頑張っているからね」
「すみません……」
ただ骨折で入院して、というだけなのに、ここまで親切にしていただけるのはありがたい。きっと妃織が幼いということもあるだろうけど、妃織に向けられている優しさが嬉しかった。
「それじゃあ、今日のリハビリから少しずつ自分の足を使って歩くよう、リハビリの担当にもそう伝えておくから」
「はい。よろしくお願いします」
「妃織ちゃん、またね」
山内先生が声をかけてくれたのに絵本に夢中の妃織は、「うん、バイバイ」と空返事。
そう言いながら山内先生が妃織に手渡したのは、「はらぺこイモムシのさんぽ」という絵本。私が子どものときから馴染みのあるこの絵本はシリーズ作品になっていて、妃織がとてもお気に入りのシリーズだった。
1番最初に私が妃織に読んであげた「イモムシのおひるね」という絵本もとても気に入っていて、毎日読んで欲しいとせがんでくるくらいだ。可愛いピンク色のリボンでラッピングされている絵本を山内先生から受け取ると、妃織はキラキラと瞳を輝かせて紐を解き、絵本を開き始めた。
「え……いいんですか?」
「構わない。長期入院で辛いだろうに、妃織ちゃんは頑張っているからね」
「すみません……」
ただ骨折で入院して、というだけなのに、ここまで親切にしていただけるのはありがたい。きっと妃織が幼いということもあるだろうけど、妃織に向けられている優しさが嬉しかった。
「それじゃあ、今日のリハビリから少しずつ自分の足を使って歩くよう、リハビリの担当にもそう伝えておくから」
「はい。よろしくお願いします」
「妃織ちゃん、またね」
山内先生が声をかけてくれたのに絵本に夢中の妃織は、「うん、バイバイ」と空返事。