育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました
あまりの暑さに塩分補給が必要かもと思った私は、近くのコンビニでバニラアイスを2つ購入した。バニラアイスには塩分も含まれており、夏の暑いときに食べるといいと聞いたことがある。

もちろん食べすぎはよくないけれど、手軽に塩分糖分にともに摂取できて、まだ塩飴などを舐めることができない子どもにも食べやすいバニラアイスは妃織もお気に入りだ。

会計を済まし店内備え付けのイートインスペースに2人で腰かけて、バニラアイスの蓋を開ける。
嬉しそうに食べ始めた妃織は「おいちいね、ママ」と言いながら笑顔を見せてくれ、つられて私まで笑顔になった。

こんな、ちょっとした時間がたまらなく幸せ。


「ママー。ひお、アイスおしまいになった」

「あら、妃織は食べるの早いね」

「うん! おいちかったから、すぐおしまいになったよ」


「ごちそうさまだね」と言いながら、バッグからハンカチを取り出してベタベタになった妃織の口周りを拭く。

家で食事を食べ終えたときに、ばぁばが「おしまいよ」と言っているのを、最近妃織も覚えて真似をするようになった。
最初はなんのことだかわからなかったけれど、今は〝食べ終えた〟という意味だとわかる。

大人の真似をして同じことを繰り返すようになって、ますます可愛さが増してきたように思う。
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