育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました
私にではなく妃織に出かける提案を持ち掛けたのも、妃織は絶対に断らないから。それをわかっていて、妃織に話しかけたのだと思う。
なんともズルい作戦だ。
「妃織、ちゃんと病院行くって約束できる?」
「うん!! いく! そしたら、イルカさんみれるもん!!」
やっぱり、子どもって単純。
ちょっとした風邪で近くの小児科を受診するとなったときは散々泣きわめいて受診するのを拒否っていたのに、ご褒美があるとなればこんなに素直になるなんて。
でも、それで素直に病院を受診してくれるというなら、助かるかも。
「あ、あの……今回は、お言葉に甘えさせていただいてもいいですか?」
「もちろん。詳しいことはまた。それから、美優も強がるのをやめた方がいい」
「え……私、別に強がってなんか……」
そう言いかけたところで『ピピピピ』と山内先生のPHSが鳴り始めた。どうやら救急搬送依頼のようで、左手を挙げて「ごめん」という仕草を見せると、救急車受入れ口へと去って行く。
それからしばらくして妃織の点滴も終わって、看護師さんに抜針してもらうと、会計を済ませて家に帰った。
家に帰ってからも、山内先生に言われた『強がるのをやめた方がいいい』という言葉が、頭の中をグルグルと回っていた。
なんともズルい作戦だ。
「妃織、ちゃんと病院行くって約束できる?」
「うん!! いく! そしたら、イルカさんみれるもん!!」
やっぱり、子どもって単純。
ちょっとした風邪で近くの小児科を受診するとなったときは散々泣きわめいて受診するのを拒否っていたのに、ご褒美があるとなればこんなに素直になるなんて。
でも、それで素直に病院を受診してくれるというなら、助かるかも。
「あ、あの……今回は、お言葉に甘えさせていただいてもいいですか?」
「もちろん。詳しいことはまた。それから、美優も強がるのをやめた方がいい」
「え……私、別に強がってなんか……」
そう言いかけたところで『ピピピピ』と山内先生のPHSが鳴り始めた。どうやら救急搬送依頼のようで、左手を挙げて「ごめん」という仕草を見せると、救急車受入れ口へと去って行く。
それからしばらくして妃織の点滴も終わって、看護師さんに抜針してもらうと、会計を済ませて家に帰った。
家に帰ってからも、山内先生に言われた『強がるのをやめた方がいいい』という言葉が、頭の中をグルグルと回っていた。