育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました
不思議なことに、人見知り気味な妃織も晃洋さんに懐いていた。
絵本やぬいぐるみをプレゼントしてくれたからかな?と思っていたけれど、今考えてみたら、私が晃洋さんを信頼していたから。

母親と子どもは繋がっている。とよく言われているけれど、私が晃洋さんに対して安心感をもっていたから、妃織も同じように晃洋さんに懐いてくれたのだ。


「晃洋さん……私、晃洋さんが好きです」


そう伝えた瞬間、もう一度唇が重なった。
それは徐々に深くなっていき、「あっ……」と甘い声が漏れる。


「……美優、そんな可愛い声出さないで。止まんなくなる……」

「えっ……!? ちょ、んっ……」


大きな手で私の胸の膨らみに触れた晃洋さんは、服の下へと手を滑らせていく。

男性とこんな風に肌を触れ合わせたのは2年振りで、ドキドキが止まらない。反応を伺いつつ私の身体に優しく触れる晃洋さんの手は、ちっとも怖くなんかなかった。


「ダメだ。もっと美優に触れたい……」


と、晃洋さんが小さく呟いたとき。


「わぁー!! ママ! ベッドがふかふかだよー!!」


寝室で、妃織の大きな声が聞こえた。
どうやら、大きなふかふかのベッドに興奮している様子。

晃洋さんの手が止まり2人で顔を見合わせると、急におもしろくなって自然と笑みがこぼれた。
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