育児に奮闘していたら、イケメン整形外科医とのとろあま生活が始まりました

思いがけない知らせ

晃洋さんとの同棲生活が始まって約1ヶ月が過ぎた。

そろそろ冬の気配を運んでくる11月。
上手くやれるか心配だった妃織の保育園生活も順調で、最近は仲良くしている友達の話もするようになった。

最近では、おままごとがお気に入りな様子。マンションへ帰って来てからも晃洋さんに買ってもらったおままごとセットで遊んでいることが多く、それにとことん付き合わされる日々。

晃洋さんは相変わらず仕事が忙しいようだけれど、どんなに遅くなっても食事は家に帰って来てから食べてくれる。
それが晃洋さんなりの優しさで、おかげ様で料理も随分上達した。


そして、今日は久しぶりに1人時間。
とはいっても、同期の梨花とランチをしようということになっていた。

妃織を保育園に送り届けてから支度を済ませ、待ち合わせ場所であるカフェレストランへと向かうと、すでに梨花が待っている。


「ごめん、お待たせ」

「大丈夫。さっき来たところだから」


梨花と向かい合って席に座ると、梨花がメニュー表を手渡してくれる。

とりあえずすべてのメニューに目を通し、梨花はパスタランチセット、私はエビドリアランチセットをそれぞれオーダーした。


「すごいね、最近はタブレットで注文できるんだ」


驚く私に、クスクスと笑う梨花。
気のせいかな? 今日の梨花、なんとなくいつもと様子が違うような……。
< 93 / 148 >

この作品をシェア

pagetop