束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
4. ハッピーバレンタイン
彩子の誕生日前日。
バレンタインデーということで、彩子はチョコを届けに洋輔の家まで来ていた。
今日は洋輔のほうが早くに会社を出ていたからチャイムを鳴らしてドアが開くのを待つ。
「彩子? え、どうしたの? とりあえず入って」
「うん」
彩子は玄関に入ると持っていた紙袋を手渡した。
「はい。バレンタインのチョコレート。一応手作りです」
「え、ありがとう! わざわざ届けに来てくれたの?」
「うん」
「いや正直期待はしてたんだけど、明日会うし明日くれるかなって思ってた」
彩子もそう思わなくはなかったのだが、いつも彩子のことを大事にしてくれる洋輔を想えば、彩子もそれに応えたくなったのだ。
「うん、まあ当日のほうがいいかなって」
「そっか。うわー、めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう、彩子」
「じゃあ、それ届けにきただけだし、帰るね」
「えっ!? せっかく来てくれたんだからもうちょっといなよ。帰りは車で送るからさ」
本当にすぐに帰るつもりで来たのだが、やはり引き留められると嬉しいものだ。
「うーん、じゃあちょっとだけね」
「うん。入って」
彩子も家の中に入ると、二人はダイニングテーブルに向かいあって座った。
バレンタインデーということで、彩子はチョコを届けに洋輔の家まで来ていた。
今日は洋輔のほうが早くに会社を出ていたからチャイムを鳴らしてドアが開くのを待つ。
「彩子? え、どうしたの? とりあえず入って」
「うん」
彩子は玄関に入ると持っていた紙袋を手渡した。
「はい。バレンタインのチョコレート。一応手作りです」
「え、ありがとう! わざわざ届けに来てくれたの?」
「うん」
「いや正直期待はしてたんだけど、明日会うし明日くれるかなって思ってた」
彩子もそう思わなくはなかったのだが、いつも彩子のことを大事にしてくれる洋輔を想えば、彩子もそれに応えたくなったのだ。
「うん、まあ当日のほうがいいかなって」
「そっか。うわー、めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう、彩子」
「じゃあ、それ届けにきただけだし、帰るね」
「えっ!? せっかく来てくれたんだからもうちょっといなよ。帰りは車で送るからさ」
本当にすぐに帰るつもりで来たのだが、やはり引き留められると嬉しいものだ。
「うーん、じゃあちょっとだけね」
「うん。入って」
彩子も家の中に入ると、二人はダイニングテーブルに向かいあって座った。