束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「はあー、ごちそうさま。すごくおいしかった。明日は彩子の誕生日なのに俺のほうがプレゼントもらっちゃったや」
「ふふっ、ただのチョコレートだよ」
「違うよ。彩子からのチョコレートだから。俺にとっては特別」
「そっか。ふふっ、喜んでくれて嬉しい」
「彩子、手貸して」
「手?」

 彩子が手を出すと洋輔はその手に指を絡めてきた。

「うん?」
「ううん。ちょっと触れてたかっただけ。このままもう少し何か話してよう?」

 二人はそのまま一時間くらい会話を楽しんだ。帰りは約束通り洋輔が車で送ってくれた。
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