束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「はーっ。明日会えるのはわかってるんだけど離れがたいな」
「うん。そうだね」
「……彩子、目閉じて」
彩子は大人しく目を閉じた。唇にやってくると思った感触はなぜか鼻にやってきて、彩子は驚いて目を見開いた。
「ははっ。びっくりしてる。彩子かわいい」
洋輔は、驚いて目を開けたままの彩子の唇に軽く口づけてきた。
「また明日ね」
「……また明日、洋輔」
彩子をからかって楽しむ洋輔に文句の一つでも言ってやりたかったが、切なそうに微笑まれれば何も言えなかった。
自宅に戻った彩子は明日のための準備を済ませ、いつもより早めに床に就くことにした。
ベッドに入って横になる。そのまま眠りに落ちようとしていたら、枕元にあったスマホが短く震えた。
それを取って時刻を確認すればちょうど午前零時を回ったところだった。
振動の正体であるそれを開けば、洋輔からの誕生日おめでとうのメッセージが表示される。わざわざ零時に送ってくるなんて本当に律儀な人だと思う。
彩子はありがとうと返信すると、今度こそ深い眠りに落ちた。
「うん。そうだね」
「……彩子、目閉じて」
彩子は大人しく目を閉じた。唇にやってくると思った感触はなぜか鼻にやってきて、彩子は驚いて目を見開いた。
「ははっ。びっくりしてる。彩子かわいい」
洋輔は、驚いて目を開けたままの彩子の唇に軽く口づけてきた。
「また明日ね」
「……また明日、洋輔」
彩子をからかって楽しむ洋輔に文句の一つでも言ってやりたかったが、切なそうに微笑まれれば何も言えなかった。
自宅に戻った彩子は明日のための準備を済ませ、いつもより早めに床に就くことにした。
ベッドに入って横になる。そのまま眠りに落ちようとしていたら、枕元にあったスマホが短く震えた。
それを取って時刻を確認すればちょうど午前零時を回ったところだった。
振動の正体であるそれを開けば、洋輔からの誕生日おめでとうのメッセージが表示される。わざわざ零時に送ってくるなんて本当に律儀な人だと思う。
彩子はありがとうと返信すると、今度こそ深い眠りに落ちた。