束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
6. 急転直下
洋輔に促されてダイニングテーブルにつけば、そこには手巻き寿司のセットが所狭しと並べられていた。お吸い物と漬物も一緒に並んでいる。
「好きなの食べていいからね。じゃあ、いただきます」
「うん、いただきます!」
スーパーで買ったお刺身がきれいに盛られている。
自分が食べたくて選んだものだからどれもおいしそうで悩むが、やはり最初はこれかと鯛のお刺身をすくって海苔とご飯で巻いていった。
「やっぱり、彩子はそれから食べると思った」
「だって鯛おいしいじゃん」
「そりゃあ、おいしいけどね。でも彩子は特別好きでしょ」
「まあそうだね。洋輔は? この中ならどれが好き?」
「うーん、俺はー、イカかな」
「え? イカなの?」
「うん。歯ごたえが好きなんだよ」
「知らなかった」
初めて知る些細な情報に彩子は嬉しくなった。もっともっと知れたらいいのにと思う。
「好きなの食べていいからね。じゃあ、いただきます」
「うん、いただきます!」
スーパーで買ったお刺身がきれいに盛られている。
自分が食べたくて選んだものだからどれもおいしそうで悩むが、やはり最初はこれかと鯛のお刺身をすくって海苔とご飯で巻いていった。
「やっぱり、彩子はそれから食べると思った」
「だって鯛おいしいじゃん」
「そりゃあ、おいしいけどね。でも彩子は特別好きでしょ」
「まあそうだね。洋輔は? この中ならどれが好き?」
「うーん、俺はー、イカかな」
「え? イカなの?」
「うん。歯ごたえが好きなんだよ」
「知らなかった」
初めて知る些細な情報に彩子は嬉しくなった。もっともっと知れたらいいのにと思う。