束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 これ以上ないくらい甘い時間だった。彩子はどうしようもないくらいの幸福を感じた。

 洋輔はもうずっと優しくて、彩子はまだまだこの愛しい時間が続いていくと思っていた。



 けれど、その幸せな時間はそう長くは続かなかった。



「彩子、俺イギリスに出向することになった」


 その言葉に彩子は目の前が真っ暗になった。
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