束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
2. それからの日々
洋輔が旅立ってから一週間後、この日、彩子は洋輔とビデオ通話をする約束をしていた。
向こうの環境が落ち着いたとのことで洋輔から連絡があったのだ。
『彩子! えっと、そっちはおはよう、かな?』
『うん、こっちは朝だからね。そっちは、こんばんは、かな』
『うん。はあ、ようやく彩子の顔が見れた』
『ふふっ、そうだね。でもなんか変な感じするね』
『うん。画面越しだとやっぱりちょっと雰囲気が変わるね』
『だね』
『まあ画面越しでも彩子はかわいいけどね』
『えぇ? 何そのリップサービス』
『リップサービスじゃなくて本心だよ。彩子の顔見れて嬉しい』
『……うん、私も洋輔の顔が見れて嬉しいよ……ねえ、そっちの話聞かせて?』
『いいよ』
彩子と洋輔は久しぶりに顔を合わせての会話を楽しんだ。
その日は平日だったこともあり、時差を考慮するとそう長くは話せなかったが、それでも十分に満ち足りた気持ちになった。
二人は最後に毎日同じ時間に通話をしようと約束して、その日のやりとりを終えた。それは洋輔から言いだしたことだった。
まさか日本を離れてもここまで彩子との繋がりを持とうとするとは思っていなかったから、彩子は洋輔の提案がとても嬉しかった。
向こうの環境が落ち着いたとのことで洋輔から連絡があったのだ。
『彩子! えっと、そっちはおはよう、かな?』
『うん、こっちは朝だからね。そっちは、こんばんは、かな』
『うん。はあ、ようやく彩子の顔が見れた』
『ふふっ、そうだね。でもなんか変な感じするね』
『うん。画面越しだとやっぱりちょっと雰囲気が変わるね』
『だね』
『まあ画面越しでも彩子はかわいいけどね』
『えぇ? 何そのリップサービス』
『リップサービスじゃなくて本心だよ。彩子の顔見れて嬉しい』
『……うん、私も洋輔の顔が見れて嬉しいよ……ねえ、そっちの話聞かせて?』
『いいよ』
彩子と洋輔は久しぶりに顔を合わせての会話を楽しんだ。
その日は平日だったこともあり、時差を考慮するとそう長くは話せなかったが、それでも十分に満ち足りた気持ちになった。
二人は最後に毎日同じ時間に通話をしようと約束して、その日のやりとりを終えた。それは洋輔から言いだしたことだった。
まさか日本を離れてもここまで彩子との繋がりを持とうとするとは思っていなかったから、彩子は洋輔の提案がとても嬉しかった。