束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「え、そうなの?」
「うん。それとね、営業部の青木くん」
「うん?」
なぜここで青木の話が出るのかと彩子は疑問に思った。青木大隆も彩子たちの同期だ。洋輔ほどではないが彼もまたモテる。一言でいえば人懐っこいワンコみたいなやつだ。陽気な性格の彼は皆から愛されている。
「青木くんも知りあいらしい。三人とも大学で同じサークルだったんだって」
そんな関係とは知らなかった。確かに洋輔と青木の仲がいいことは彩子も知っている。今でこそ洋輔は彩子といることが多いが、入社当初はいつも青木と一緒にいた気がする。もしかしたら大学からの友人なのかもしれない。
しかし小谷を含め同じサークル出身という話は初めて聞いた。
「そうなんだ。すごいね、同じサークルから三人もって」
「ね。何でも文具研究会らしいよ」
「そんなサークルあるんだ。今度松藤に聞いてみようかな」
「いいね、聞いてみなよ。私も小谷さんからサークルの話聞いたけど面白かったよ。ちなみに、」
個室なのに恵美が顔を寄せてきた。だから彩子もそれに合わせて顔を寄せる。
すると恵美は囁くようにして続きを語った。
「小谷さんと青木くん、付きあってるんだって」
「……そう、なの?」
嫌な汗が出てくる。恵美に返した言葉も喉の奥が詰まってきれいには出なかった。それが真実ならばすべてに理由がつく。おのずと答えは出てしまった。
「うん。それとね、営業部の青木くん」
「うん?」
なぜここで青木の話が出るのかと彩子は疑問に思った。青木大隆も彩子たちの同期だ。洋輔ほどではないが彼もまたモテる。一言でいえば人懐っこいワンコみたいなやつだ。陽気な性格の彼は皆から愛されている。
「青木くんも知りあいらしい。三人とも大学で同じサークルだったんだって」
そんな関係とは知らなかった。確かに洋輔と青木の仲がいいことは彩子も知っている。今でこそ洋輔は彩子といることが多いが、入社当初はいつも青木と一緒にいた気がする。もしかしたら大学からの友人なのかもしれない。
しかし小谷を含め同じサークル出身という話は初めて聞いた。
「そうなんだ。すごいね、同じサークルから三人もって」
「ね。何でも文具研究会らしいよ」
「そんなサークルあるんだ。今度松藤に聞いてみようかな」
「いいね、聞いてみなよ。私も小谷さんからサークルの話聞いたけど面白かったよ。ちなみに、」
個室なのに恵美が顔を寄せてきた。だから彩子もそれに合わせて顔を寄せる。
すると恵美は囁くようにして続きを語った。
「小谷さんと青木くん、付きあってるんだって」
「……そう、なの?」
嫌な汗が出てくる。恵美に返した言葉も喉の奥が詰まってきれいには出なかった。それが真実ならばすべてに理由がつく。おのずと答えは出てしまった。