束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「はあ……とりあえず話はわかった。でもこのままだと身体によくないよ? 松藤くんにもう言ってしまったら? そのほうが楽になると思うよ?」
「だめ。それはできない。洋輔が傷つく……」
彩子が全部知っていたとわかれば、洋輔は深く傷つくはずだ。そんなことできるはずもなかった。
「もうっ、傷ついてるのは彩子じゃんか……」
「……それでも、だめ」
「優しすぎるんだよ」
「違う」
「違わない! あんたら二人とも優しすぎるの! もっとずるくていいんだよ。まったく……言えばすぐに解決すると思うんだけど……」
「……」
恵美が心配してくれているのはわかるが、どうしても頷くことはできなかった。
「もう、言わないのはわかったから。でもこのままはさすがに心配。しばらく私もここ住んでいい?」
「え、それはだめだよ。そこまで迷惑かけられない」
「いや、こういうときくらい頼ってくれたほうが嬉しいんだけど」
「でも……」
恵美の言葉はありがたいが、どうしてもそこまで甘えられない。長女気質の彩子は甘えるのが苦手なのだ。
「だめ。それはできない。洋輔が傷つく……」
彩子が全部知っていたとわかれば、洋輔は深く傷つくはずだ。そんなことできるはずもなかった。
「もうっ、傷ついてるのは彩子じゃんか……」
「……それでも、だめ」
「優しすぎるんだよ」
「違う」
「違わない! あんたら二人とも優しすぎるの! もっとずるくていいんだよ。まったく……言えばすぐに解決すると思うんだけど……」
「……」
恵美が心配してくれているのはわかるが、どうしても頷くことはできなかった。
「もう、言わないのはわかったから。でもこのままはさすがに心配。しばらく私もここ住んでいい?」
「え、それはだめだよ。そこまで迷惑かけられない」
「いや、こういうときくらい頼ってくれたほうが嬉しいんだけど」
「でも……」
恵美の言葉はありがたいが、どうしてもそこまで甘えられない。長女気質の彩子は甘えるのが苦手なのだ。