束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
しばらく眠って次に目が覚めると、部屋にはいい匂いが漂っていた。
これは間違いなくカレーだ。
なぜだかその匂いを嗅いでいると彩子は泣けてきた。目尻にたまった涙をぬぐってリビングに行くと裕哉ができたてのカレーを器に盛ってくれた。それを食せば久しぶりにおいしいと感じられた。
「姉ちゃん心配だから、俺しばらくここいるよ。一日分の着替えしか持ってきてないから、明日一度帰っていろいろ持ってくる」
「いや、でもバイトとかあるんじゃないの?」
「あー、大丈夫。短期バイト探そうとしてたけど、まだ決めてないからこっちで探すよ」
「……ごめんね。ありがとう、裕哉」
「いいって」
自分を案じてくれる弟に、いい子に育ったんだなーと、彩子はしみじみと感じた。
その日は弟がすぐそばにいる安心感からか久しぶりにぐっすりと眠ることができた。
これは間違いなくカレーだ。
なぜだかその匂いを嗅いでいると彩子は泣けてきた。目尻にたまった涙をぬぐってリビングに行くと裕哉ができたてのカレーを器に盛ってくれた。それを食せば久しぶりにおいしいと感じられた。
「姉ちゃん心配だから、俺しばらくここいるよ。一日分の着替えしか持ってきてないから、明日一度帰っていろいろ持ってくる」
「いや、でもバイトとかあるんじゃないの?」
「あー、大丈夫。短期バイト探そうとしてたけど、まだ決めてないからこっちで探すよ」
「……ごめんね。ありがとう、裕哉」
「いいって」
自分を案じてくれる弟に、いい子に育ったんだなーと、彩子はしみじみと感じた。
その日は弟がすぐそばにいる安心感からか久しぶりにぐっすりと眠ることができた。