束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「いえ、そんな。俺は弟ですし。むしろ姉ちゃんのことそこまで気にかけてくれてありがとうございます。姉ちゃん、やっぱすげぇいい人じゃん」
「裕哉っ!」
「えー、怒んないでよ。本当のこと言っただけじゃん」
「あははっ。仲いいね」
「はい、姉ちゃんのこと大好きなんで!」
その言い方にいつかの彩子が思いだされて、本当に姉弟なんだなと思った。仲の良さに妬けてもくるが、それよりも彩子の家族に会えた嬉しさのほうが大きかった。
「やっぱり姉弟だね。似てるよ」
「そうですかね?」
「うん、そっくりだと思うよ」
「ふふっ、洋輔ありがとう。それはちょっと嬉しい。ね、裕哉」
彩子は裕哉の頭を撫でている。
「もう姉ちゃん! 彼氏の前で弟かわいがるのはやめなよ。松藤さん面白くないよ!」
「なんでよ、いいじゃんか……」
「ははっ。そこは裕哉くんに賛同しとこうかな」
「ほら」
「なんでよ……」
素の二人の様子が見られて、洋輔はほっとした。緊張する場にはしたくなかったのだ。
それはこれからするお願いごとを聞いてもらうためでもあった。
「裕哉っ!」
「えー、怒んないでよ。本当のこと言っただけじゃん」
「あははっ。仲いいね」
「はい、姉ちゃんのこと大好きなんで!」
その言い方にいつかの彩子が思いだされて、本当に姉弟なんだなと思った。仲の良さに妬けてもくるが、それよりも彩子の家族に会えた嬉しさのほうが大きかった。
「やっぱり姉弟だね。似てるよ」
「そうですかね?」
「うん、そっくりだと思うよ」
「ふふっ、洋輔ありがとう。それはちょっと嬉しい。ね、裕哉」
彩子は裕哉の頭を撫でている。
「もう姉ちゃん! 彼氏の前で弟かわいがるのはやめなよ。松藤さん面白くないよ!」
「なんでよ、いいじゃんか……」
「ははっ。そこは裕哉くんに賛同しとこうかな」
「ほら」
「なんでよ……」
素の二人の様子が見られて、洋輔はほっとした。緊張する場にはしたくなかったのだ。
それはこれからするお願いごとを聞いてもらうためでもあった。