束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
しかし洋輔は今の関係が壊れてしまうことを恐れているようだ。ここまできたら、もはや元に戻ることなどできるはずもないのに。
だから彩子は洋輔の不安を取り除いてやることにした。
「同じだね。私も松藤のこと大事だよ?」
「だったら……」
「こわい? だめになったら友達の関係もなくなりそうで」
「うん」
「だめになったら友達に戻ればいいんじゃない?」
「いや、そんなの無理に決まって、」
「無理ってことはないよ。だって、今とんでもないこと言ったのに、普通に話せてるし」
「え?」
「友情が壊れてもおかしくないようなこと口走ったのに、気まずい雰囲気にはなってないじゃん」
「まあ?」
「だから、何があっても気まずくなんてならないよって言ってるの」
「うん……?」
元に戻れるなんて大嘘だ。だって彩子は洋輔のことを本気で好いているのだから。だがもう後には引けないのだ。きっとあともう一押しだ。洋輔は折れかかっている。
だから彩子は洋輔の不安を取り除いてやることにした。
「同じだね。私も松藤のこと大事だよ?」
「だったら……」
「こわい? だめになったら友達の関係もなくなりそうで」
「うん」
「だめになったら友達に戻ればいいんじゃない?」
「いや、そんなの無理に決まって、」
「無理ってことはないよ。だって、今とんでもないこと言ったのに、普通に話せてるし」
「え?」
「友情が壊れてもおかしくないようなこと口走ったのに、気まずい雰囲気にはなってないじゃん」
「まあ?」
「だから、何があっても気まずくなんてならないよって言ってるの」
「うん……?」
元に戻れるなんて大嘘だ。だって彩子は洋輔のことを本気で好いているのだから。だがもう後には引けないのだ。きっとあともう一押しだ。洋輔は折れかかっている。