束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「彩子。彩子のことが心配だから、やっぱり一人にはしておけない。ただ日本に戻ってきたばっかりですぐには動けないから、どういう形にするかはこれから二人で決めよう?」

 帰国したばかりでやることはいろいろあるから、明日からすぐにでもというわけにはいかない。それが少しもどかしくはあるが、焦ってもいいことはないので、しっかりと話しあって進めていくのがいいだろう。彩子もそのほうが納得するはずだ。

「……わかった」
「ありがとう、彩子」

 渋々だが、ひとまず承諾してくれた彩子に洋輔は安堵の息を漏らした。



 結局詳しいことは次の週末に話すことにした。

 裕哉は火曜に帰ってしまうというから、そのあとが少し心配ではあるが、数日なら大丈夫だろう。

 洋輔の出社は木曜からだから、それまでにできることをやって、週末の時間をしっかり確保することにした。
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