束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】

5. 想いを伝えて

 風呂から上がれば、彩子はベッドに座って本を読んでいた。

「寝てなくて大丈夫?」
「うん。昼間寝たから目が冴えちゃって」
「そう」

 洋輔は彩子の隣に腰を下ろした。

「彩子」
「ん?」
「少し話をしてもいい?」
「うん」

 彩子は読んでいた本を閉じて、机の上に置くと元の位置に戻った。

 洋輔は彩子の手を両手で包み、しっかりと目を合わせてから話しはじめた。
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