束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「あ、昨日のことだけど、あれは小谷だから助けにいったわけじゃないよ? そもそも小谷だとは気づいてなかったし」
すっかり忘れていたが、昨日は小谷に駆け寄る洋輔を見て、つい逃げるようなことをしてしまったのだ。あのときは動揺してしまったが、あれが小谷でなくとも洋輔なら助けにいっていたと今ならわかる。
「うん……ごめん、昨日はちょっと動揺しちゃって……」
「ううん、俺のせいだから、謝らないで。謝るのは俺のほう。ごめんね」
「ううん。もう大丈夫だから」
「うん。他には何かある?」
「他はー……」
思いつかなくて考え込んでいれば、また洋輔の口づけが再開された。彩子の頭に何度もキスが降ってくる。
何か言わねばと必死に考えて、ようやく一つ思いついたが、それを訊くのは少しこわかった。
すっかり忘れていたが、昨日は小谷に駆け寄る洋輔を見て、つい逃げるようなことをしてしまったのだ。あのときは動揺してしまったが、あれが小谷でなくとも洋輔なら助けにいっていたと今ならわかる。
「うん……ごめん、昨日はちょっと動揺しちゃって……」
「ううん、俺のせいだから、謝らないで。謝るのは俺のほう。ごめんね」
「ううん。もう大丈夫だから」
「うん。他には何かある?」
「他はー……」
思いつかなくて考え込んでいれば、また洋輔の口づけが再開された。彩子の頭に何度もキスが降ってくる。
何か言わねばと必死に考えて、ようやく一つ思いついたが、それを訊くのは少しこわかった。