束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「はあー、すごくよかった。彩子は? 大丈夫? きつくなかった?」

 乱れていた髪をかき上げられる。終わったあともこうやって気づかってくれるのが嬉しい。

「うん。大丈夫」
「よかった……ありがとう、彩子」

 額に口づけられる。洋輔はよく好んでそれをするが、それをされるとまるで愛しいと言われているようで、全身に甘い痺れが広がっていく。




「ごめん、ちょっと余韻に浸らせて」

 ついばむようなキスが何度も降ってきた。しばらくそうやって余韻を楽しんだあと、二人は声を出して笑いあった。
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