束の間を超えて ～片想いする同僚兼友人に、片想いをした～ 【番外編追加済】

「恵美……なんかさ、いつの間にか私と洋輔が付きあってること、部の中で知れ渡ってた……」

　あのミーティングのあと、同僚に話を聞いてみれば、皆彩子と洋輔が付きあっていることを知っていたという。

　いつの間にそんなことになったのかわからなくて彩子はひどく混乱した。


　落ち着かない感情をどうにかしたくて、一緒にランチ中の恵美に愚痴をこぼすように、その言葉を漏らしていた。


「……あー、それ部だけじゃないかな。社内的にじゃないかな」
「は！？」

　とんでもないことを言う恵美に彩子は思わず大声を上げてしまった。