束の間を超えて ～片想いする同僚兼友人に、片想いをした～ 【番外編追加済】

「彩子、ちょっと横向ける？　足の上乗ってもいいから」
「こう？」
「うん、ありがとう。お顔こっち向けて？」

　洋輔のほうに顔を向ければ、にこにことした顔に迎えられる。ちゅっとキスされた。

「これならキスしやすい」
「……うん」
「ほら、下向かないで顔上げて？」

　洋輔に促されて顔を上げれば、何度もキスが降ってきた。

「ははっ、一生懸命になってるのかわいい。のぼせそうだしそろそろ上がる？」
「……うん」

　風呂でのぼせるというより、洋輔のキスでのぼせそうだった。