束の間を超えて ～片想いする同僚兼友人に、片想いをした～ 【番外編追加済】

「彩子、こっちおいで。髪乾かしてあげる」
「やった、ありがとう。洋輔に髪乾かしてもらうの好き」
「ははっ。いつでもやってあげるよ」

　洋輔が優しく髪に触れながら乾かしてくれる。それがとても心地いい。つい眠ってしまいそうなほどだ。

「はい、おしまい」
「ありがとう、洋輔」
「いいえ。うーん、今は三時か。微妙な時間だね」
「そうだね。まあ特に予定はないし、のんびりしよ？」
「よし、じゃああっち行こ」
「うわっ」

　洋輔に突然抱き上げられた。