束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「ようすけー、好き」

 彩子はもうすっかりその心を開ききって洋輔に甘えてくる。

(かわいい、かわいい、かわいい! あー、もう食べてしまいたい)

「俺も。彩子大好き」
「うん……ちゅー」
「ん? また、ちゅーする?」
「する……いっぱい」

(もう無理っ。かわいすぎる。心臓破裂する。頑張れ俺)


 跳ねる鼓動と猛る下半身をどうにか抑えつけて、彩子の気が済むまでキスしてやる。

 そうして満足いくまでしてやれば、彩子は洋輔にもたれかかり、うとうととしはじめた。


「ようすけ」
「なーに?」
「んぅー、ようすけ……」
「彩子。よしよし。寝ていいよ」
「ん……」

 彩子の背をトントンと叩いてやる。

 それを続けていれば、彩子から寝息が聞こえてきた。洋輔に身を預けてぐっすり眠ってしまった。

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