束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
サービスエリアを出て一時間ほどで目的地のそばまで来た。
車は目的地から少しだけ離れた駐車場に停め、そこから歩いて目的地まで向かう。紅葉で有名な公園だからだろう。周りには同じ方向に歩いていく人たちがいる。公園までの道にも色づいた木々が並んでおり、二人はそれを眺めながら目的地まで歩いた。
公園に入ればそこには圧巻の光景が広がっていた。赤・黄・橙に彩られた木がそこかしこに立ち並んでいる。
「うわー、すごっ。きれい……」
「うん……ちょっと歩こうか」
二人でゆっくりと歩いていく。
たくさんの木々に覆われていて、まるで別空間にいるようだ。大きく枝を広げた木の下から空を見上げれば、視界一面に紅く燃え上がるような色の葉が広がる。それは力強く、美しく見えるのに、どこか儚さを孕んでいて、彩子は胸が締め付けられるような気がした。なんだか消えてしまいそうで目が離せない。
しばらくそうやって眺めていれば、突然横からパシャッという音がした。
洋輔が彩子にスマホのカメラを向けていた。
「ごめん。なんか撮りたくなって。せっかくだし一緒に撮ろっか」
洋輔は近くを歩く人に自分のスマホを渡している。写真を撮ってほしいと頼んでいるようだ。
洋輔と二人並んだ状態でカメラを向けられる。それはなんだかとても気恥ずかしかった。彩子はその照れを隠すように大きく笑って写真に写った。
撮られた写真を見せてもらえば、そこには仲の良いカップルの姿が写っていた。
彩子はその幸せそうな姿になぜか胸が痛んだが、それに気づかないふりをして二人の時間を楽しんだ。
車は目的地から少しだけ離れた駐車場に停め、そこから歩いて目的地まで向かう。紅葉で有名な公園だからだろう。周りには同じ方向に歩いていく人たちがいる。公園までの道にも色づいた木々が並んでおり、二人はそれを眺めながら目的地まで歩いた。
公園に入ればそこには圧巻の光景が広がっていた。赤・黄・橙に彩られた木がそこかしこに立ち並んでいる。
「うわー、すごっ。きれい……」
「うん……ちょっと歩こうか」
二人でゆっくりと歩いていく。
たくさんの木々に覆われていて、まるで別空間にいるようだ。大きく枝を広げた木の下から空を見上げれば、視界一面に紅く燃え上がるような色の葉が広がる。それは力強く、美しく見えるのに、どこか儚さを孕んでいて、彩子は胸が締め付けられるような気がした。なんだか消えてしまいそうで目が離せない。
しばらくそうやって眺めていれば、突然横からパシャッという音がした。
洋輔が彩子にスマホのカメラを向けていた。
「ごめん。なんか撮りたくなって。せっかくだし一緒に撮ろっか」
洋輔は近くを歩く人に自分のスマホを渡している。写真を撮ってほしいと頼んでいるようだ。
洋輔と二人並んだ状態でカメラを向けられる。それはなんだかとても気恥ずかしかった。彩子はその照れを隠すように大きく笑って写真に写った。
撮られた写真を見せてもらえば、そこには仲の良いカップルの姿が写っていた。
彩子はその幸せそうな姿になぜか胸が痛んだが、それに気づかないふりをして二人の時間を楽しんだ。