束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 もう一度唇が軽く触れる。彩子はそっとベッドへ押し倒された。


 洋輔は宣言通り、それはそれは優しく、とても丁寧に彩子を抱いてくれた。

 本命ではないとわかってはいても、そのぬくもりに触れれば、どうしようもなく想いが溢れだしそうになった。自分に興奮してくれているのだと思うと嬉しくてたまらなかった。彩子はこぼれ出そうになる言葉たちを必死で飲み込み、ただただその快感に身をゆだねた。


< 53 / 273 >

この作品をシェア

pagetop