束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
「おはよう、彩子」
「……んー、おはよう。洋輔」
眠りから目覚めれば、すぐ隣から洋輔の声が聞こえた。二台あったベッドは結局片方しか使わず、昨夜は同じベッドで眠りについた。
洋輔は腰を起こしてベッドに座り、隣で横になっている彩子の髪を撫でている。
それが心地よくて彩子はもう一度眠りに落ちそうになる。叶うならずっとこのままこの微睡の中にいたいと、そう願いたくなるが、そろそろ現実へ戻る時間だ。
彩子は心の中で『大丈夫』とつぶやいてからその身を起こした。
「まだもうちょっと寝てても大丈夫だよ」
「何時?」
「六時過ぎ」
「んー、起きる」
「身体は大丈夫? つらくない?」
その台詞に洋輔と一線を越えてしまった事実を再認識し、少しだけいたたまれない気持ちになる。
「身体は全然平気だよ。心配してくれてありがとう」
「ならよかった」
「私、シャワー浴びてくる」
彩子は恥ずかしい気持ちを隠したくて、さっさとベッドから離れた。
身支度を整えて部屋に戻れば、二人の空気はまたいつものそれに戻っていた。
「……んー、おはよう。洋輔」
眠りから目覚めれば、すぐ隣から洋輔の声が聞こえた。二台あったベッドは結局片方しか使わず、昨夜は同じベッドで眠りについた。
洋輔は腰を起こしてベッドに座り、隣で横になっている彩子の髪を撫でている。
それが心地よくて彩子はもう一度眠りに落ちそうになる。叶うならずっとこのままこの微睡の中にいたいと、そう願いたくなるが、そろそろ現実へ戻る時間だ。
彩子は心の中で『大丈夫』とつぶやいてからその身を起こした。
「まだもうちょっと寝てても大丈夫だよ」
「何時?」
「六時過ぎ」
「んー、起きる」
「身体は大丈夫? つらくない?」
その台詞に洋輔と一線を越えてしまった事実を再認識し、少しだけいたたまれない気持ちになる。
「身体は全然平気だよ。心配してくれてありがとう」
「ならよかった」
「私、シャワー浴びてくる」
彩子は恥ずかしい気持ちを隠したくて、さっさとベッドから離れた。
身支度を整えて部屋に戻れば、二人の空気はまたいつものそれに戻っていた。