束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
洋輔は報われないとわかっていてもやはり好きな人のそばにいたいのだろう。洋輔がそれで少しでも幸せを感じられるなら、彩子にそれを邪魔することはできない。今、彩子が話しかければ洋輔は気まずい思いをすることになる。
彩子は何も言わずに一人で会場をあとにした。
自席に戻って五分くらい経っただろうか、洋輔からチャットでメッセージが送られてきた。どうやら洋輔も戻ってきたらしい。
『ごめん。ちょっと知りあいがいてそっち行ってた』
『ううん。スライドだけど私が作って松藤にチェックしてもらう形でいい? そんなに大掛かりなものじゃなくていいし、まずはこっちで作ってみるよ』
『じゃあ、お願いしようかな。ありがとう!』
彩子は小谷とのことを聞きたくなくて、わざとスライドの話にすりかえた。
彩子は何も言わずに一人で会場をあとにした。
自席に戻って五分くらい経っただろうか、洋輔からチャットでメッセージが送られてきた。どうやら洋輔も戻ってきたらしい。
『ごめん。ちょっと知りあいがいてそっち行ってた』
『ううん。スライドだけど私が作って松藤にチェックしてもらう形でいい? そんなに大掛かりなものじゃなくていいし、まずはこっちで作ってみるよ』
『じゃあ、お願いしようかな。ありがとう!』
彩子は小谷とのことを聞きたくなくて、わざとスライドの話にすりかえた。