束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
3. いらぬ謝罪
交流会当日。
部署紹介も質問コーナーも滞りなく進められた。
洋輔のことが心配された食事会も、洋輔のガードが堅くてさすがに誰も踏み込めなかったようだ。終始和やかな空気で交流会はその幕を閉じた。
「先輩社員の皆さん、ありがとうございました。本日はここで解散となりますが、このあとお時間のある方は打ち上げに行きたいと思いますので、私の近くまでお越しください。お帰りになる方は気をつけてお帰りください。あらためまして、皆さんありがとうございました」
人事部からの挨拶に拍手が起こる。今はまだ夕方の六時だが、参加者のうち半分はそのまま帰宅していった。残り半分は打ち上げに参加するようだ。
「折戸、どうする?」
「もちろん参加するでしょ」
「ははっ、やっぱりそう言うと思った。俺も参加する」
他部署との貴重な交流の機会だ。これを逃す手はない。だが小谷がその場にいることだけが彩子は気がかりだった。
部署紹介も質問コーナーも滞りなく進められた。
洋輔のことが心配された食事会も、洋輔のガードが堅くてさすがに誰も踏み込めなかったようだ。終始和やかな空気で交流会はその幕を閉じた。
「先輩社員の皆さん、ありがとうございました。本日はここで解散となりますが、このあとお時間のある方は打ち上げに行きたいと思いますので、私の近くまでお越しください。お帰りになる方は気をつけてお帰りください。あらためまして、皆さんありがとうございました」
人事部からの挨拶に拍手が起こる。今はまだ夕方の六時だが、参加者のうち半分はそのまま帰宅していった。残り半分は打ち上げに参加するようだ。
「折戸、どうする?」
「もちろん参加するでしょ」
「ははっ、やっぱりそう言うと思った。俺も参加する」
他部署との貴重な交流の機会だ。これを逃す手はない。だが小谷がその場にいることだけが彩子は気がかりだった。