束の間を超えて ~片想いする同僚兼友人に、片想いをした~ 【番外編追加済】
 エスカレーターに乗り下の階へと向かう。

 そのエスカレーターは壁に覆われていなくて、周囲の様子がよく見える。

 なんとなく外に目を向けていれば、見知った人物がその目に入ってきた。


 洋輔だ。


 レディース向けの小物を扱うショップの入口に立っている。


 彩子の心臓はドクドクと嫌な音を立てはじめた。
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