青空の向こう
始めての出会い
「お嬢さん、お困りですか?」

声を掛けて貰いながら、不謹慎な事だが、余りに軽薄な声だった。

声の方を振り返る。

「お困りのようですね。どうなさいました?」

一見すると人好きのする笑顔を浮かべて、ヒラヒラと手を振って見せる。


「私の事でしょうか?」

警戒心丸出しで、私は返事をした。

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