青空の向こう
「宿代や食費などの代金は僕が持つ。加えて、都に着いたらお礼もするよ」


私は決めかねいた。

条件良すぎだし、本当かな?

「君が疑うのも無理ないかな?それなら、これは手付けだ。君にあげるよ。」


男は私に金細工のブレスレットを渡してきた。見事な造りである。売れば数年は無理なく暮らせるだろう。

「これが手付け?」

「そうだよ、どうかな?」
< 25 / 57 >

この作品をシェア

pagetop