青空の向こう
私は覚悟を決めた。

旅費が浮いて、手付けももらった。危ないと思えば逃げればいいし。このブレスレットだけでもしばらくは生活できる。
私にとっては、見逃せないチャンスだ。

「分かりました。さっきの部屋の件と、旅費の件、間違えないですね?」

「勿論だ、お礼の件も間違いなく」

男は頷いていた。

「お引き受けします。よろしくお願いします」

男は満面の笑顔で頷いた。
「こちらこそ、よろしく」
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