青空の向こう
自己紹介
私達は宿屋の部屋にいた。約束通り男は二つ部屋を取ってくれたし、食事も頼んで料金は全額前払いしてくれていた。

どうやら、約束は守ってくれる気のようだった。

私は少しホッとしていた。

「ところで、そろそろ自己紹介といこうか?」

部屋の中を見て回っていた私に、男は話しかけてきた。

「お互い名前も知らないなんて、変だろう?」

「・・・・」

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