青空の向こう
「僕は、ルーフェス、ルウでいいよ。都に住んでいる。今回は留学の帰り。まあ家で色々あってね、急に帰らないといけなくなったんだ」

男、ルウが簡単に話してきた。ここまで言われては知らない振りも出来ない。

「私はイヴです。都に用事があって旅をしています」

彼は一瞬、不思議そうな聞きたいような素振りを見せたがそれ以上は聞いてこなかった。

ただ一言だけ

「よろしくね」
ニッコリ笑っていた。

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