青空の向こう
「美味しい?」

私はもう一度同じ事を聞かれていた、食べている途中だったので大きく頷いた事で返事に代えていた。それに安心したのかルウもフォークを取り上げる。


食事の最後にデザートが出てきてた。見たことのないイチゴのケーキだ。お昼に食べたのと違うケーキ。初めて見る。


「うわぁ!」

私は思わず歓声を上げていた。自然と尋ねていた。


「これは何て言うケーキですか?」

聞かれたルウは、一瞬ビックリしたようだか、丁寧に答えてくれていた。

「タルトというんだよ」


この子はタルトを知らないのか? そういえばケーキも嬉しそうだった。女の子なら当たり前だと思っていたが、事情がありそうな感じだな。


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