青空の向こう
「こちらで良かったんですよね?」

「間違いないよ」

ボーイさんはホッとしたように言った。

「お連れ様の注文です」


ん?

ルウの注文? ならルウが食べるんだよね。足りなかったのかな?


私がそう考えた時、ルウが言った。


「それは君のだよ。甘い物が好きみたいだからね、ケーキを頼んだんだ」


「私の?」

私は置かれたお皿を見る。

お皿の上には小さなケーキが3種類のっている。


私はルウとお皿を見比べる。


いいのかな?

手を出しかねているとルウが言ってくれた。


「食べて貰わないと困るよ。僕は甘いものは駄目だから」


私はその言葉に甘える事にした。
わざわざ注文してくれたし、食べれないと言うのだから、残すのは勿体無い。


ありがたく、いただきます。

私はゆっくりと味わいながらケーキをいただいた。
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