ミステリアスなイケメン俳優は秘密の妻と娘を一生離さない。
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お弁当を食べ終えたら、今度はふれあいコーナーに行くことにした。
うさぎやモルモットといった動物に触ったり、抱っこできるコーナーだ。
「星來、触ってみる?」
「……。」
星來は怖いのか、私の後ろに隠れてぎゅっと服の裾を掴んでいた。
でも興味はあるのか、恐る恐る覗いている。
「おいで、星來ちゃん。うさぎさんかわいいよ」
日華さんが抱っこしているのは、垂れた耳がかわいい茶色のうさぎだった。
日華さんの腕の中で大人しくしている。
「このうさぎさん、大人しくていい子だね」
「うさぎさん、がぶってする?」
「星來ちゃんが優しくしてくれたら、しないよ」
星來はおずおずと私の背中から出て歩み寄る。
ぷるぷると手を振るわせながら、慎重にうさぎに手を伸ばす。
背中にちょっとだけ触れられた。
「っ!もふもふ!」
「もふもふだねぇ」
「うさぎさん、あったかい」
「あったかいね」
星來は優しく優しくうさぎの背中をなでなでする。
「うさぎさん、星來ちゃんにありがとうって言ってるよ」
「ほんと?」
「うん、優しくしてくれてありがとうって」
星來は嬉しそうに微笑んだ。
それから「ママー!さわれた!」と私に駆け寄って抱きつく。
「触れたね。すごいね、星來。かわいかった?」
「かわいかった!」
「よかったね」
「うさぎさん、もふもふ!」