孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
「や、起きたばっかなのに」

「家族をつくらないといけないしな」

「家族って……」

 本気なのか冗談なのか。戸惑う私をよそに彼は真面目な顔で続ける。

「ひかりの実家みたいに五人くらいいてもいいな」

「え、えええ」

 あちこちにキスをされ、布団の下の裸のままの体に手を回される。逃れようとしても大きな体に簡単に掴まってしまった。

 表情が変化しづらい端正な顔に、不敵な笑みが浮かぶ。

「しばらく寝られないかもな」

「それは本末転倒……」

 唇を塞がれ、最後まで言いきることができなかった。

 









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