孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
挙式は私の家族といろどり亭の修造さんとリサさん、壱弥さんの知人数名と深水さんが参列するこぢんまりとしたものだったけれど、温かくて幸せな時間だった。そしていよいよフラワーシャワーの舞台に上がる。
正面には閉じられたアーチ状のドアがある。この向こうにみんながカメラを持って待ち構えている。さっきちらりと見たけれど、深水さんはプロカメラマン並みの望遠レンズ対応カメラを構えていて笑ってしまった。
壱弥さんと並んで立ち、彼の腕に手を添える。反対の手には壱弥さんの胸ポケットのブートニアと私のヘッドドレスとおそろいの、パープルの色合いが優しいグラデーションブーケを持った。
「扉開けます!」
会場スタッフの合図が聞こえ、扉がゆっくり口を開けていく。差し込む光から壱弥さんに視線を移し、私は微笑んだ。
「ねえ壱弥さん」
「ん?」
「赤ちゃん、できました」
ブーケを持った手で、まだ胎嚢が確認できたばかりのぺったんこなお腹をさすってみせる。
次の瞬間、扉が開き歓声が聞こえた。
「おめでとう!」
「姉ちゃん、きれい!」
スタッフに促され、花びらが舞う中に歩を進める。
正面には閉じられたアーチ状のドアがある。この向こうにみんながカメラを持って待ち構えている。さっきちらりと見たけれど、深水さんはプロカメラマン並みの望遠レンズ対応カメラを構えていて笑ってしまった。
壱弥さんと並んで立ち、彼の腕に手を添える。反対の手には壱弥さんの胸ポケットのブートニアと私のヘッドドレスとおそろいの、パープルの色合いが優しいグラデーションブーケを持った。
「扉開けます!」
会場スタッフの合図が聞こえ、扉がゆっくり口を開けていく。差し込む光から壱弥さんに視線を移し、私は微笑んだ。
「ねえ壱弥さん」
「ん?」
「赤ちゃん、できました」
ブーケを持った手で、まだ胎嚢が確認できたばかりのぺったんこなお腹をさすってみせる。
次の瞬間、扉が開き歓声が聞こえた。
「おめでとう!」
「姉ちゃん、きれい!」
スタッフに促され、花びらが舞う中に歩を進める。