無題

この気持ちの正体

突然ですが、私こと中学3年生の神崎美咲はピンチに陥っています。

なぜなら、陸上部に入っている私が高跳びの練習の時に使う、とても重たいバーがなかなか持ち上がらないのだ。

「まずい、相当重い、、、。」

近くにゴツめのラクビー部やらアメフト部やらの部員がたくさんいるんだから少しは助けろっての。

はぁ。

もう無理、運べない。どうしよう。

「手伝うよ。俺がこれ持ってくね。」

横からヒーローのように助けてくれたのは浅井 健介という同じ部活の長距離部長。

背は170cmぐらいで、顔はあまりかっこよくないとみんなが言っていた。

私は興味すらないけど。

だけど、、、


「少しだけかっこよかったな」

思わず、口に出してしまった。

「だれがー？」

後ろから急に抱きつかれた。

「きゃあ！！だれ？！優？！？！」

めっちゃびっくりした。

今抱きついてきた中村 優は美人で、スタイル抜群、頭もよく、運動もできる。

いわゆる、完璧系女子ってやつ！

まぁ、彼氏持ちなんだけどね。

「驚きすぎ。 で、誰がかっこいいって？」


優はよく私の恋愛話を聞きたがるのだ。

そんな相手いないのに。

「えーとね、俳優のy」
「あー、はいはいもういいわ。」

優は呆れたように先に陸上部の練習場所に走って行くってしまった。


深田っていい人だな。