花葬
 私は、その紫陽花の池の周りを散歩して、短歌を書いてゆっくりと過ごしてみたかった。けれど、人の目を気にしてそれができなかった。

誰1人、紫陽花たちが池に描く水彩画に目もくれないのだった。


 
< 3 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop