花葬
 カフェテリアのトイレを出ると、もう1人のミキがスマホを触っている。ミキは私より髪の毛が明るく、オフショルダーのブラウスを着ている。
 「データ、送ったよ」私は言う。
「ミメイやっぱすごいね!」ミキが嬉しそうに笑った。
 毎週のレポートは、私が3人分書いていた。私と、ハナエと、ミキの分。内容が同じだといけないから、全部内容を変えて、私が書いていた。私は、勉強が好きなので、気にしていなかった。

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